「そもそもLP(ランディングページ)ってどうやって作るの?」
「上司から急にLP作りを任されたけど知識がない」
「効果の出るLPの作り方がわからない」
LP制作に関して、このようなお悩みをお持ちではありませんか?
ランディングページ(LP)とは、Webマーケティングにおいて特定の目的(商品購入、資料請求、会員登録など)のために設計された1ページだけのWebページのことです。
通常のWebサイトとは異なり、訪問者を特定のアクション(コンバージョン)へと導くことに特化している点が特徴です。
本記事では、LP制作の初心者の方に向けた効果の出るLPの作り方のポイントについてご紹介します。
LPの重要性と目的
今日のWebマーケティングにおいて、LPの主な目的は以下の3つです。
1. コンバージョン率の向上
2. ユーザー体験の最適化
3. マーケティング効果の測定
特に、広告から流入したユーザーに対して、商品やサービスの価値を効果的に伝え、購入や問い合わせなどのアクションを促すことがLPの最大の目的です。
コーポレートサイトのようなwebサイトとは異なり、一つの目的のためだけに作られるのが特徴です。
効果的なLPがもたらすメリット
効果的なLPを制作することで、以下のようなメリットが得られます。
- コンバージョン率の向上による売上の増加
- 再現性のあるマーケティング施策の確立
- 広告費用の効率化
- ユーザーからの信頼獲得
- ブランドイメージの向上
- マーケティング施策の効果測定が容易になる
このように、良いLPの作り方を知ると、とてもたくさんのメリットを享受できます。
それでは、実際にLPの作り方を見ていきましょう。
LP作成の基本原則
いきなりLP制作を始める前に、まずは最低限の準備が必要です。
ここでは、LP制作を始める前にしておきたい準備について紹介します。
ターゲットユーザーの明確化
効果的なLPを作成するためには、まずターゲットユーザーをしっかりと定義することが大切です。
まずは、以下の要素を具体的に設定するところからはじめましょう。
- 年齢層
- 性別
- 職業
- 興味・関心
- 抱えている課題や悩み
これらの要素を明確にすることで、ユーザーの気持ちに寄り添ったコンテンツを作成することができます。
訪問者に求めるアクション(コンバージョン)を定める
LPの目的を具体的なアクションにすることが必要です。
たとえば…
- 資料請求
- 商品購入
- 無料相談
- トライアルの申し込み
- LINEの友だち登録
などが考えられます。
このとき、注意したいのは「1つのLPにつき、目標は1つに絞る」ことです。
あれもこれも載せたい気持ちはわかりますが、複数の選択肢があると訪問者が迷ってしまいコンバージョンの数値が悪くなります。
どうしても複数の目的になる場合は、別のLPを作るようにしましょう。
ユーザーの気持ちに寄り添った設計
ユーザーの気持ちに基づいた設計が、高い成果を実現する鍵となります。
たとえば、以下の心理的要素を考慮して呼びかける文章やデータ収集を事前に行なっておきましょう。
1. 書かれていることはホントなの?
- 実際のユーザーの声
- 導入実績
- メディア掲載実績
2. いま申し込まなくてもいいんじゃない?
- 期間限定の特典
- 数量限定の商品
- 早期割引の提示
※過度にやりすぎると信頼性を損なう可能性もあります。「なぜ限定なのか」「なぜ今だけなのか」を納得のいく説明と合わせて記載するようにしましょう。
3. 信用できる商品なの?
- 具体的な数値データ
- 専門家の推薦
- 保証制度の提示(返品・返金など)
これらの要素を効果的に組み込むことで、ユーザーの行動を促すことにつながります。
効果的なLPの構成要素
それでは、ここから効果的なLPを構成するための要素についてご紹介します。
どの順番でコンテンツを並べるかによって、結果に影響しますので、まずは以下に紹介する流れに沿ってコンテンツを配置しましょう。
ヒーローセクション
ヒーローセクションは、「ファーストビュー」とも呼ばれ、、訪問者が最初に目にする部分です。
LPの最初の印象を決める重要な部分です。
ここでは、以下の要素を効果的に組み込みましょう。
ヒーローセクションの基本的な構成要素
1. メインビジュアル(画像)
2. キャッチコピー
3. サブコピー
4. 行動を促すボタン
基本は、この4つを配置するようにしましょう。
キャッチコピー
- TVCMのようなかっこいいキャッチコピーは不要です
- ユーザーの課題や悩みに直接訴えかける
- 行動を促す言葉を入れる
メインビジュアル
- 商品の画像や利用イメージ、人物などが一般的
- 人物写真の場合は、笑顔の写真がオススメ
- 人物の視線の先にキャッチコピーがある配置にするとGOOD
デザインに迷ったら、左右半分に分け、左にテキスト。右は画像のみがオススメです。
写真と文字が重なると、読みにくくなる可能性があるため、重ならない配置にするとラクです。
行動を促すボタン
- ボタンは目立つ色にしましょう
- 具体的な行動を促す文言(「今すぐ申し込む」「資料請求をする」など)を書きましょう
「目立つ色って何色?」と悩んだときは、色相環を見てみましょう。
色相環上で、テーマカラーの反対側にある色をボタンの色にするのがオススメです。
問題提起セクション
問題提起では「ユーザーが抱えている悩みや課題」を言語化していきます。
「こんな悩みはありませんか?」「こんな方にオススメです」という見出しで書かれていることが多いです。
たとえば、「アルバイトが定着せずにすぐ辞める」「採用コストをできるだけ下げたい」といった内容が書かれています。
ここでは、
- 共感を呼ぶ課題を提示
- ユーザーの痛みポイントを表現
を記載します。
共感を呼ぶ課題の提示方法
- 実際のユーザーの声を引用
- 具体的なシチュエーションを描写
- 感情に訴えかける表現
- データに基づいた課題の提示
ユーザーの痛みポイントの表現
- 現在の状況の不便さ
- 解決しない場合のリスク
- 時間的・金銭的損失
- 心理的な負担
解決策セクション
「悩み」のすぐ続きでは、「解決策」を提示します。
どのように解決できるのか、なぜ解決できるのかを簡潔に表現します。
解決策の提示方法
- 具体的な解決方法を説明
- 図解やグラフを使ってビフォーアフターを表現
- 専門性があることを強調する
解決されることの価値を説明
- 期待できる効果(「〇〇のコストが下がる」「売上が上がる」など)
- 具体的な数値目標(「採用コストが半分に」など)
- 実現可能な期間
商品の特徴・機能セクション
続いては、商品やサービスの特徴・機能を紹介していきます。
「どんなことができるのか」「なぜできるのか」をしっかりと説明します。
「特徴」や「選ばれる理由」などの見出しで書かれていることが多いです。
このセクションでは、ユーザーの信頼感を獲得し、解決策に納得していただける内容が必要になります。
- 機能一覧
- 解決できる理由
- 他社にはない特徴
などを書いていきましょう。
信頼セクション
ここまでで、商品やサービスに対して興味をもってもらうことができました。
ですが、訪問者の気持ちは「本当にできるの?」と、すこし疑いの気持ちが残っています。
あなたの商品やサービスが、信頼できることを提示て、その疑念を払拭します。
ここでは
1. 実績や事例
2. お客様の声
3. 第三者の評価
の3つをご紹介します。
3つ全てを載せるのは難しいかもしれませんが、どれか一つでもあると信頼感向上につながります。
実績・事例の効果的な提示
- 具体的な数値データ
- 導入前後の比較
- 成功事例の詳細
- 業界別の実績
お客様の声の活用方法
- 実名・顔写真の掲載
- 具体的な効果の記載
- 多様なユーザー層からの声
- 信頼性の高い表現
第三者の評価
- メディア掲載実績
- 受賞歴
- 資格・認証
- 提携企業
これらを提示することで、信頼感の獲得につなげましょう。
価格セクション
価格はここで紹介します。
「思ったより後半だな」と思われたかもしれませんが、価値を理解してもらったうえで価格を知ってもらうことで、価格の妥当性を感じてもらいやすくなります。
ただし、割引期間中であったり、競合よりも低価格なのであれば、一番最初のヒーローセクションに掲載しても構いません。
通常の価格の表現であれば後半に出すことが一般的です。
価格提示の方法
- 明確な料金表示
- 料金プランの比較
- 特典の強調(あればなお良いです)
- 返金保証の提示(あればなお良いです)
よくある質問セクション
最後に、ここまででは紹介しきれなかったけど「ユーザーが不安に思う可能性のある内容」についてまとめます。
訪問者の心理として、不安に思うことがあれば悪い可能性を考えます。そして、悪い可能性がありそうなら申込みをストップする可能性があります。
「しつこく営業されるんじゃないか」「無料トライアル後に勝手に有料プランに切り替えられないか」などの不安に思うことを一つずつ解消します。
行動を促すためのセクション
CTA(Call To Action)と呼ばれる、行動を促すためのセクションです。
LPの最下部には特に大きく表現することが一般的です。
意外と多いのが「どこから申し込めばいいか分からない」というページもありますので、最後にかならず行動への導線を設置しましょう。
申込みフォーム
最後は申込みフォームについてです。
フォームはLPとは別ページになっても構いません。
ここでは、フォームを作るうえで抑えておきたいポイントをご紹介します。
- シンプルな入力フォーム
- 必須項目の最小化
- 進捗状況の表示
- エラー表示の分かりやすさ
資料請求や問い合わせなどのシンプルなフォームであれば、入力フォームの数は7つ以内を目安に入力しましょう。
入力フォームの数が増えるほど、途中で入力をやめてしまう割合が高くなります。
まとめ:LPの作り方は型に当てはめて作ってみましょう。
ここまで、LPの作り方についてご紹介しました。
LPにはいくつか「型」があり、そのうちの一例を紹介しました。
まずは型に当てはめて作ってみれば失敗しにくいLPを作ることができます。
成功するLPの共通点
効果的なLPを作るための方法を振り返ってみましょう。
- 明確なターゲット設定
- ユーザー心理に基づいた設計
- 説得力のあるコンテンツ
- 最適化されたユーザー体験
- 継続的な改善の実施
継続的な改善の重要性
LPは一度作成して終わりではありません。
アクセス解析や結果をチェックし、改善を重ねることが重要です。
リリース直後は結果が振るわなかったとしても、ユーザーのニーズに合わせて継続的に改善していくことで徐々に結果も向上していきます。
本記事で紹介したポイントを参考に、効果的なLPを作成してみてください。